スマホゲームを遊んでいて有償ガチャを引いた場合に「これだけガチャを回したに当たらない。ガチャ確率がおかしい!」と思う事があると思いますが、そもそもスマホのガチャ確率の期待値について掘り下げたいと思います。
今回は、スマホのガチャ確率3%の期待値について考察します。また、スマホゲームでガチャを引いた場合に胴元である提供会社がAppleやGoogleに支払う手数料も調べました。
スマホのガチャ3%の期待値は?
2021年7月6日時点の情報で、2021年6月のスマホゲームのアプリセールスランキングを見たら1位がCygamesの『ウマ娘プリティーダービー』で約107億円の売上で、第2位がXFLAGの『モンスターストライク』で約49億円の売上だったようです。
2021年6月のアプリセールスランキング1位のスマホゲーム『ウマ娘』のガチャ確率がどうなっているかというと、
ウマ娘の最高レアSSRのガチャ確率は3%
となっています。今回はこのガチャ確率3%の期待値について考察します。
ガチャの当選確率3%の期待値は低い!
感覚的に確率3%なら100回回せば3回は当たってくれそうですが、実際には思い通りにいかないのが社会ってものです^^;。無知だと損するので、損しないように計算に強くなりましょう。
先のゲーム『ウマ娘』なら最高レアのガチャ確率が3%で、200回で天井で最高レア1つ得られるという仕様ですが、期待値はどうなっているのでしょうか。
りあとがよく利用させて貰っているガチャの確率計算機でガチャ確率3%の計算結果を見てみます。
※以下はガチャの確率計算機(外部サイト)が出典元です
確率が3%なのでおよそ1/33だし、33回に1度は当たりそうな気もしますが、実際の確率3%ガチャの期待値は・・
33回引いてもひとつ以上最高レアを引ける確率は63.4%で、運の良い18%の人は最高レアを2つ引け、更に運の良い5.91%の人は最高レアを3つ引ける確率。そして、33回引いても最高レアを引けない確率は36.6%で、この36%を引いてしまう場合が結構あります。
というか、30連or40連で最高レアが出ないケースって、私は結構な回数、経験しています。
ちなみに、出現確率3%のガチャをゲームウマ娘の天井200回まわした時に、ひとつ以上当たる確率は99.77%で、ひとつも当たらない確率は0.23%なのですが、Youtubeなどでウマ娘のガチャ回している方を見ていると、この0.23%を引いている方もたまに見かけるので確率って・・と思うこともあります。
ガチャのピックアップが闇を生む
スマホゲームのガチャには闇とも言えるピックアップの概念があり、この理解がガチャ確率を理解する上で必須なので、ピックアップについて説明します。
先程まで、最高レアを引ける確率の話をしてきたわけですが、スマホゲームには闇を生み出すピックアップという概念があります。
今回は、ゲームウマ娘のピックアップで紹介しますが、基本的にスマホゲームでは期間限定でピックアップされる確率が高いガチャが開催されます。
スマホゲーム『ウマ娘』の例でいうと、限定ガチャの場合、
- 単体ピックアップならピックアップ確率0.5%
- ダブルピックアップならピックアップ確率0.75%
で提供割合が設定されています。単体ピックアップとは最高レアが1人(枚)、ダブルピックアップは最高レアが2人(枚)を表します。
恐ろしいピックアップのすり抜け
りあとが、スマホゲームをはじめて覚えたコトバの1つが「ピックアップのすり抜け」で、せっかくガチャで最高レアを引けても、最高レアの中からピックアップされている限定レアが引けないと欲しいキャラやカードに辿りつけないわけです。
すり抜けとは、最高レアを引いたけどピックアップを引けなかった事
先程のゲーム「ウマ娘」(最高レアSSR3%)の例でいえば、
- 単体ピックアップなら3%-0.5%=2.5%がすり抜け
- ダブルピックアップなら3%-(0.75%x2)=1.5%がすり抜け
になります。
具体的に、単体ピックアップなら最高レアを引けた場合、6回に1回がピックアップで、6回に5回がすり抜ける確率となり、
ダブルピックアップなら、最高レア引けると2回に1回がピックアップとなりますが、2回に1回は欲しいレアじゃない方のピックアップが出る可能性があります。
実際に、りあとも最高レア自体は時折引けるのですが、それが目当てのものであった事は本当に数えるほどしかありません。
単体ピックアップ0.5%の確率計算
単体ピックアップ0.5%のガチャを天井200回(6万円分)まわした場合の確率計算は、以下なので
200回まわして一度もピックアップが引けない確率は36.7%。この36.7%って踏まない数字に見えなくもないですが、これをガンガン踏んでしまうわけです。単体ピックアップだと36%の人が天井に到達する確率。
ダブルピックアップ0.75%の確率計算
ダブルピックアップ0.75%のガチャを天井200回まわした場合の確率計算は、以下で
天井の200回まわして一度もピックアップを引けない確率は22.19%。ダブルピックアップでも、100人に22人は天井に到達する確率です。
ゲーム「ウマ娘」のダブルピックアップのキタサンブラック・サトノダイアモンド登場時にも盛り上がりましたが、4天井(24万円)や5天井(30万円)して、一度も目当てのキタサンブラックを引けず、もう一方のダブルピックアップばかり引いた方もいらっしゃったようで、ダブルピックアップは夢と怖さが同居していると思います。
夢の部分でいうと、ダブルピックアップの場合、1-2天井で完凸が揃った人も少数いたようですし、転生してリセマラからの1天井(200連)分でキタサンブラック完凸を揃えた方も一定数いた様子。りあとの友人もリセマラからで、キタサンブラック完凸してました。
ゲームメーカーが支払うガチャ手数料は?
りあともスマホ向けアプリをリリースした事があるし、興味が湧いたので、スマホゲームを提供している会社(ゲームメーカー)がスマートフォンのプラットフォームであるアンドロイドや、iOSに支払っているガチャ等の売上手数料を調べました。
ゲームメーカーがアプリ開発で支払う手数料
まず、スマホゲームをアンドロイド、iOSにリリースする為には、アンドロイドならGoogleに、iOSならAppleに開発者登録をする必要があります。
以前、りあとがした時と変わってなければ、
開発者登録費用
開発者登録費は以下。
- アンドロイドなら、Google Play登録$25(初回登録の費用)
- iOSなら、Apple Developer登録$99(年間費用)
たしか、iOSならAppleストアで公開しないようの開発ライセンスもありますが、今回は関係ないので割愛。
ガチャや売上の手数料
売上に対して、手数料が取られる仕組みで、
- アンドロイドなら、Google Play手数料:30%
- iOSなら、Apple Store手数料:30%
というルールでした。そして、継続課金の場合は初年度と2年目で手数料が変わるルールもあったかと思いますが、そちらは割愛。
また、比較的最近ルールが変わっていて、年間売上高100万ドル以下の会社に対して救済措置が取られるようになっていて、
- アンドロイドなら、2021年7月から年間売上高100万ドル以下は手数料15%
- iOSなら、2021年1月から年間売上高100万ドル以下は手数料:15%
となっているようです。先にAppleがはじめて、半年後にアンドロイドも同様の対応をしたようですね。
スマホゲームのビッグタイトルの手数料は?
スマホゲーム「ウマ娘」やスマホゲーム「モンスターストライク」などのビッグタイトルの売上高は年間売上高100万ドル(約1億900万円)を超えた売上を上げているので、
スマホゲームメーカーが支払うガチャ手数料は30%
と言っていいと思います。
なので、2021年6月の例で、Cygamesのスマホゲーム「ウマ娘」が売上高が約107億円なわけですが、2021年6月だけで
Cygames社は、ゲームウマ娘関連だけで、GoogleやAppleにあわせて手数料32.1億円支払っている
という事になります。Cygames社としては、他の人気ゲームもあるのでもっと支払っているのでしょうが、例えば1天井ガチャまわして6万円払った場合、その3割の1.5万円は手数料として使われているのですね。
それにしても、歴史的ヒットと言われる映画「鬼滅の刃」の興行収入が全世界で517億円を超えたって、2021年5月にニュースになっていましたが、スマホゲームの世界だと人気タイトルはもっと売り上げている事にビックリですね。
ちなみに、2020年のスマホゲーム年間売上高で一番だったのが「モンスターストライク」で950億円だったようですが、スマホゲーム市場って本当に大きいのですね。そりゃ、ゲームメーカーも高額なテレビCM打てるわって思います。
まとめ
スマホのガチャ確率3パーセントの期待値の話から、ガチャ確率計算機を使っての期待される結果の紹介や、ガチャの闇を生み出すピックアップの話、そしてすり抜けの怖さの話などをまとめました。
実際、ガチャをまわしだすと「とにかく当てたい」ってことで貯めてたもの全部使ってガチャしちゃう経験が私もありますが、確率のことを知っていると、「そもそも単体ピックアップ、ダブルピックアップは出ないもの」という意識を持って、アツくなりすぎずにガチャを回せるのではないかと思います。
ちなみに、りあとがゲーム「ウマ娘」で毎朝している『おはガチャ』ですが1回で最高レアを引ける確率は3%なので、100回まわして97回が最高レア以外なわけで、毎日当たらない風景を見ていますが、つい当たりを夢見てしまいます笑。
また、ゲームメーカーがアンドロイド(Google)や、iOS(Apple)に支払う手数料についても紹介しました。結構な手数料を支払っているって事も理解できましたね。
今後も、雑記ジャンルで、こういったちょっと気になったゲームに関わる内容もまとめていくので、良かったらブログのぞいてください。また、この文章の下に関連記事も表示されると思うので、気になる内容あったらチェックしてください。